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ごあいさつ

この度、日本写真芸術学会会長を拝命いたしました、内藤でございます。日本写真芸術学会は写真の表現、歴史、教育の3つを柱として平成3年に発足し、すでに20年を超える歴史がございます。このような学会の会長を務めさせていただくことは大変身の引き締まる思いでございます。会員のみなさまのご支援とご指導のほど、どうかよろしくお願い申し上げます。
早速ではございますが、会員の皆様に一言ご挨拶を申し上げます。
写真は科学技術を基盤として19世紀に誕生しました。写真は人類の発展に多大な貢献をしてまいりましたが、それは現在でも同様であります。19世紀末から20世紀における写真の発展は乾板、フィルムや印画紙などの銀塩写真の技術とそれを用いた表現や記録であったと云えます。一方、近年のコンピュータやネットワークなどのデジタル技術を基盤としたIT技術の急速な浸透により、カメラなどの入力からプリンタなどの出力まで、ある意味、全ての写真システムがデジタルシステムで構成できるようになってまいりました。例えば現在、カメラの生産台数をみると銀塩カメラの時代より多くのデジタルカメラが製造されており、またスマートフォンにおけるカメラ機能の充実には目を見張るものがあります。こうしたことから、写真にデジタルシステムのあり方、考え方が加わることにより、写真はさらに大きな広がりを見せているとも云えます。
しかしながら、銀塩や古典的な写真の技術や表現あるいは考え方がきちんと検証されかつ必要なものが継承継続されているかどうか、すなわち非デジタル写真の分野も広がりを見せているかということについては、疑問に思わざるをえない現状も有ります。
こうした時代にあって、写真術の発明以後の写真が果たしてきた役割を検証することや、現在どのように社会に対して機能しているのか、さらには将来、どのようなことを担うべきか、これらを表現、歴史、教育の観点から議論し検証していくことは本学会のテーマと考えます。
最後になりますが、本学会の活性化と充実を図るため、今後とも会員皆様の研究発表の場として年1回の研究発表会、年2回の学会誌の刊行(奇数年は論文編2号、偶数年は論文編と創作編)をして参ります。特にこの学会誌は会員の皆様の投稿によって成り立っているものであります。積極的な参加をお待ちしております。

日本写真芸術学会 会長
内藤 明